介助犬PR(中日新聞11月25日記事)

介助犬が仕事実演 名古屋想念寺でPR

2010年11月25日

冷蔵庫からペットボトルを持ってくる介助犬=名古屋市熱田区の想念寺で

 手や足が不自由な人の日常動作を手助けする介助犬の存在を広く知ってもらおうと、介助犬のデモンストレーションが24日、名古屋市熱田区旗屋町の想念寺であった。

 介助犬に理解を示す渡辺観永住職が日本介助犬協会(東京)に呼び掛けて開いた。介助犬PRの催しを寺院で開くのは全国で初という。

 2003年に施行された身体障害者補助犬法の成立過程や協会のPR犬グレース(3つ)による実演があった。

 車いすに乗った協会職員が、グレースに「テイク携帯(携帯電話を取って)」と言うと、物陰にあった携帯を持ってきたり、冷蔵庫を開けて飲み物を持ってきたりした。集まった20人は介助犬の見事な働きぶりに感心していた。

 渡辺住職は「介助犬の存在を知らない人は多い。お寺などでも介助犬を受け入れられるようになれば」と話した。長久手町にある協会総合訓練センターの古屋道子さん(26)は「街で介助犬を見かけても、仕事中なので声をかけずに『優しい無視』をしてください」と呼び掛けた。

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